【目次】
とりあえず、
格助詞シリーズこれで終わりまーす
対象を表す格助詞(〜を/〜が)
「あなたを待っています」
「トルコが好きですか?」
「その本を買った」
のように、
「対象」
を表現するときに使われます。
表はこちらです
◆対象の格助詞
|
e,i,
|
ö,ü
|
a,ı
|
o,u
|
-母音
|
-yi
|
-yü
|
-yı
|
-yu
|
-子音
|
-i
|
-ü
|
-ı
|
-u
|
名詞が「母音」で終わっていたら、
「-yi/-yü/-yı/-yu」
を付けます。
「子音」で終わっていたら、
「-i/-ü/-ı/-u」
を付けます。
「母音」と「母音」の間に
「y」を挟むのは
もはや常識になってきたね。
単語の最後の音が
「母音」なのか「子音」なのかを
チェックするのも慣れてきたかな、、!?
どんなときに使うの?
ただ、この「対象の格助詞」は、
いつでも使うわけではないんです。
これまでのブログの中でも
「私は本を読んでいます」
とか
「私は日本語を学んでいます」
のような例文を挙げていましたが、
「kitap」や「Japonca」の後に
格助詞もなにも付けてきませんでした。
まあ、つまり、
どういうわけかというと、
「特定化されていない名詞」
には、この「対象の格助詞」は付きません。
例文で見比べてみればわかりやすいです。
ex)
*kitap(本) oku-mak(読む)
・私は本を読んでいます。
➡︎Kitap okuyourum.
・私はこの本を読んでいます。
➡︎Bu kitabı okuyourum.
二つの例文の違いわかりましたよね??
はじめの例文の「本」という名詞は、
どの本も読んでいるのかは全くわかりません。
英語の本なのか小説なのかさっぱり見当は付かないですね。
つまり、
「特定化されていません」。
なので、
「kitap」の語尾には何も付きません。
一方、
「この本」という表現であれば、
目の前で会話している人が、
おそらく一冊の本を手に取って、
「この本を読んでいる」と言っているのでしょう。
つまり、
「特定化されています」。
なので、
「kitap」の語尾に「ı」が
付いています。
日本語だったらこういうルールはないですよね。
*注意
「kitap」に「ı」がつくときに、
語尾の「p」が「b」に変わります。
「kitap」 ➡︎ 「kitabı」です。
「無声子音」から「有声子音」に、ということですね。
ここだけちょっと注意です。
名詞が特定化されていない例
・あなたは水を買いましたか?
*su(水) al-mak(買う)
➡︎Su aldın mı?
・私はバナナを食べた。
*bir(1つの) muz(バナナ)
➡︎Ben bir muz yedim.
「Su」にも「muz」にも
「対象の格助詞」は付きませんね。
でも実際、
名詞が「特定化」されているかどうかなんて
いまいちわからないし、
ましてや会話の中でいちいち考えるのも大変なんで
こういう例文ではこういう表現をする、
みたいに覚えてしまった方が楽そうですね。(意味不明)
自然といずれ慣れていくと期待しています。
特定化されているときって?
長くなってしまったーーー
ここからはさらっといきます。
どんな言葉に「対象の格助詞」が付くのか。
まず、
「地名・人名」などの「固有名詞」
です。
ex)
・私はトルコが好きです。
*Türkiye(トルコ) sev-mek(〜を好む)
➡︎Türkiye'yi seviyorum.
・あなたはマサルを見ましたか?
*gör-mek(見る)
➡︎Masaru'yu gördün mü?
固有名詞のあとに、
「yi」と「yu」がしっかり付いてますね。
続き
指示語によって名詞が限定されている場合は、
その名詞は「特定化」されています。
はじめのほうの例文の
「この本」ってやつもそうです。
ex)
・あなたはそのバックが欲しいですか?
*çanta(バック) iste-mek(欲しい)
➡︎O çantayı istiyor musun?
ただのバックじゃなくて、
「そのバック」なので、格助詞付いてますよ〜
人称代名詞や指示語・疑問詞
「あなたを見た」
「これを買った」
「誰が好きなの?」
のように、
人称代名詞や指示語・疑問詞を
「対象」とするときには
必ず
「対象の格助詞」が付きます。
「特定化」されているんで当たり前なんでしょうね。。
特殊な形にはならないので安心です。
ex)
・私はこれを買います。
*Bu(これ) al-mak(買う)
➡︎Bunu alacağım.
指示語の
「bu」「o」「şu」は
⬇︎
「bunu」「onu」「şunu」
になります。
間に「n」が入っているけど、
どの格助詞が付いても、「n」が入るんだよね。
いつか格助詞シリーズをまとめて表にして
わかりやすくしようー
以上っ!