【目次】
三人称は人称の付属語なし
前回の記事で、一人称と二人称が主語のときは、
後に続く単語に
「人称の付属語」が付くことを学びました。
そこで、
「彼」「彼女」とか「彼ら」など三人称には触れていなかったことにお気づきでしょうか。
単に忘れていたわけではなく、
トルコ語では三人称が主語の場合は
「人称の付属語」は付かないので飛ばしてました(ラッキー)
ここである単語を紹介します。
「 o 」です。
日本語で言うと、「それ」「その」「あれ」「あの」に表現が当たる単語です。
英語で言うところの「that」ですかね。
で、
三人称単数の「彼」「彼女」を言いたいときにはこの「o」が使えます。
ex)
・彼/彼女は日本人です。
➡︎O Japon.
Japonという単語に「um」や「u」,「uz」などの人称の付属語が付きませんね。
そして、三人称複数の「彼ら」「彼女ら」を言いたいときは、
「 onlar 」が使えます。
ex)
・彼ら/彼女らは日本人です。
➡︎Onlar Japon.
深く考えずにサクッと覚えちゃいましょう。
また、人の名前が主語の場合も人称の付属語は付きません。
ex)
・マサルは日本人です。
➡︎Masaru Japon.
こんな感じでーす。
疑問の付属語
さあ前置き長くなったけどメインテーマいきますか。
疑問系(〜ですか?)という文を作りたいときは
「疑問の付属語」を文末に付けます。
日本でいうところの、〜です/か?の「か」の部分ですね。
はい、表を作りました〜〜〜
◆疑問の付属語
?
|
e,i
|
ö,ü
|
a,ı
|
o,u
|
疑問の
付属語
|
mi
|
mü
|
mı
|
mu
|
こいつも人称の付属語と同じく、単語の「最後の母音」によって形が変化します。
ex)
・マサルは日本人ですか?
➡︎Masaru Japon mu?
・彼女は学生ですか?
➡︎O öğrenci mi?
「Japon」の最後の母音は「o」なので、「mu」を付ければ良いのです。
「öğrenci」の最後の母音は「i」なので、「mi」を付けます。
だんだんルールがわかってきましたよね!!!
人称代名詞の疑問文は?
主語が人称代名詞のとき、「◯◯は△△ですか?」という疑問文を作るときは、
「疑問の付属語」に「人称の付属語」を付けます。
もうルールを知っているので余裕です。
表を見ましょう〜〜
◆疑問の付属語+人称の付属語
??
|
e,i
|
ö,ü
|
a,ı
|
o,u
|
ben
|
miyim
|
müyüm
|
mıyım
|
muyum
|
biz
|
miyiz
|
müyüz
|
mıyız
|
muyuz
|
sen
|
misin
|
müsün
|
mısın
|
musun
|
siz
|
misiniz
|
müsünüz
|
mısınız
|
musunuz
|
うーん、、、長いっっっ!!
でもこれを解体していけばなかなかすっきりします。
ex)
・君はトルコ人ですか?
➡︎Sen Türk müsün?
・あなたは先生ですか?
➡︎Siz öğretmen misiniz?
(*相手が一人でも敬意を払う相手のときは「Siz」を使う)
一つ目の例文を解体していきます。
ex)
・Sen Türk müsün?
主語が「Sen」、述語が「Türk 」で、最後の母音が「ü」。
なので表をみれば、「müsün」とわかります。
、、、
雑な解釈!笑
なぜmüsünとなるのかもうすこし深く見てみると、
Türkにまず「疑問の付属語」が付きます。最後の母音が「ü」なので「mü」です。
➡︎Türk mü
その「mü」に人称の付属語が付きます。
主語が「Sen」で、「mü」の最後の母音が「ü」なので、
「sün」が付きます。(下の表便利〜〜っ)
◆人称の付属語
★
|
e,i
|
ö,ü
|
a,ı
|
o,u
|
ben
|
(y)im
|
(y)üm
|
(y)ım
|
(y)um
|
biz
|
(y)iz
|
(y)üz
|
(y)ız
|
(y)uz
|
sen
|
sin
|
sün
|
sın
|
sun
|
siz
|
siniz
|
sünüz
|
sınız
|
sunuz
|
というわけで、Sen Türk müsün?という文ができるわけです。
オレはこういう解釈で覚えたんですが、
人称の疑問文で、
主語は「Sen」で
最後の母音が「ü」だから「müsün」だ!
でももちろんokですね。
まあ最終的には、
単語の最後の母音に調和されて、
「疑問の付属語」も「人称の付属語」も同じ母音になるので、
そんな深く考える必要はないのかな。
これを「母音調和」というみたいですね。
同じ文章の中で同じグループの母音を入れることで発音しやすくなっているんでしょうね。
日本語の洗濯機を「せんたくき」と言わずに「せんたっき」と言うのと同じ理屈でしょうか。(多分違う)
ついでに二個目の例文も解体しよう。
ex)
・Siz öğretmen misiniz?
主語が「Siz」で述語が「öğretmen 」です。
「öğretmen」の最後の母音は「e」なので、「mi+siniz」で、
「misiniz」となりますね。
*ちなみに、、、
疑問に思ったことがあって、ちょっと見てください。
・君は日本人です。
➡︎Sen Japon'sun.
・君は日本人ですか?
➡︎Sen Japon'sun mu?❌
➡︎Sen Japon musun?◯
肯定文のときはJaponに人称の付属語が付くんだね。なるほど。
、、、
なんで「人称の疑問文」のときは、「Japon」に「人称の付属語」がつかないで、
「疑問の付属語」に「人称の付属語」が付くんだ?!!
、、、知りません。
まあこういうものだと割り切って覚えるしかないですね。
あれ、もうこれで疑問文は完璧では!?
以上っ!